山口スバル株式会社山口スバル株式会社

SHOP TOPICS

G-PARK下関

名車?迷車?

投稿日:2020年4月10日 更新日:

どうもどうもこんにちわ。

 

みなさんは名車と言われてどういった車を思い浮かべるでしょうか?

スバルだとグランドツーリングワゴンというジャンルを確立したレガシィ、WRCでマニュファクチュアラーズチャンピオン3回、ドライバーズタイトル3回獲得したインプレッサ等々・・・。

スバルって名車だらけなんですよね。

 

ということで今日は世間的に見たら名車なんですけど、スバルの中でみたら迷車なお車を紹介しようと思います。

 

 

 

 

ということで写真どーん。

 

 

 

 

 

なんだこれは。

 

 

・・・ん?こいつ見たことがあるような。と思った方鋭いです。そうです。ビッグホーンです。

 

 

 

 

 

 

 

スバル・ビッグホーンです。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・いやいや、ビッグホーンはいすゞだろって思ってる貴方。違います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スバル・ビッグホーンです。

 

 

あまりにもしつこいと嫌われそうなのでここらでスバル・ビッグホーンとは何ぞよということで

 

 

・スバル・ビッグホーンとは

・1988年より販売開始。世のRVブームに乗り遅れてしまったスバルが急きょ商品ラインナップに加えるために当時同じくGMグループに属していたいすゞ・ビッグホーンの販売を決定。

・グレードはイルムシャー(ドイツのチューニングメーカー。いすゞのスポーツバージョンなども手掛ける)のみ。

・エンジンは2800cc直列4気筒ディーゼルターボパートタイム4駆のみで4AT or 5MTの設定。

 

・・・とまあクロカン4駆としてはそこそこ良さげな内容なのですが。

 

 

売る気が感じられない。

 

 

それもそのはずで、当時ホンダにもホライゾンという名前で売っており、それはグリルの変更やホライゾン専用のボディーカラーや専用アルミホイールの設定もされていたのですが、スバルはエンブレムの変更のみで、名前もいすゞと同じビッグホーン。うん。

 

 

本気で売る気が感じられない。

 

そもそもスバルは乗用車ベースのAWDの国内におけるパイオニア的存在。レオーネやレガシィ、のちのインプレッサもそうですが、そもそも悪路に強いというメリットがあるので、お客様にもクロカン4駆を売る意味が感じられないような気がします・・・。

 

ちなみに、このビッグホーン。スバルでは初めてレカロシートを採用した車でもあります。

インプレッサやレガシィでもなく、ビッグホーンが初めてです。なんでしょうこの何とも言えない気持ちは。

 

そして91年後半、本家いすゞはビッグホーンを2代目にフルマイナーチェンジ。これに合わせてもちろんスバルも92年に

 

 

 

もちろんマイナーチェンジ

いやなんで販売しようと思った。

 

・2代目スバル・ビッグホーンとは

・グレードはいすゞで販売されていた最上位グレードのハンドリングバイロータスのみ。

・エンジンは3.2LのV6ガソリンエンジンと3.1L直列4気筒ディーゼルターボエンジンの2種類を用意。

・脅威の7人乗り

 

と、まあまあ充実したラグジュアリー系クロカン4駆(クロカン4駆でハンドリングバイロータスの設定があったいすゞもなかなか)でしたが・・・。

 

 

93年いすゞとのOEM契約解消により販売終了。

 

 

短命すぎる。OEM契約解消とはいえども販売期間わずか1年。

もはやホントに売ってたのか?と疑いたくなる期間です。

 

 

しかし、いすゞのビッグホーンはクロスカントリーSUVブームを引き起こし、特に2代目は悪路走破性の高さもあっていまだに人気の車種で、製造も小改良を重ねながら国内向けは2002年まで続けられました。

 

 

そんなスバル・ビッグホーン。車としてみたときは大変な名車ですが、スバルの歴史として見たときは大変な迷車でした。しかしこういった経験があったからこそ、アウトバックやフォレスター、アウトバックなどの国内クロスオーバーSUVの先駆的存在になれたし、「SUVといえばスバルだよねー」って言われるくらいになったんじゃないかなーと思っております。

 

 

ちなみに僕はスバル・ビッグホーンの実物を見たことはありません。

目撃情報あればぜひぜひご連絡ください。

 

 

ということで今日はこの辺で。

 

ではまたっ。